還元めっきは金属イオンが還元剤から電子を受け取ることによって還元析出するものであり析出金属が還元剤の反応に対して触媒作用を有することに最大の特徴があります。つまりこの自己触媒作用により金属析出反応が連鎖的に進行しめっき皮膜が厚くなります。
自己触媒作用を有する金属としては、Ni,Co,Fe,Cu,Ag,Au,Rh,Pd,Ptなどがあります。
還元めっきの主役は還元剤と錯化剤です。
還元剤は無機物だけでなく、最近は有機物も使われるようになりました。還元剤は金触媒に接触することで電子を放出し、別の物質である酸化体になります。この酸化体に電子を与え元の還元剤に戻す役割をする物質を再生剤とよんでいますが、めっき業界ではまだ認知されていない新しい概念です。この再生剤のサイクルを回すことが出来れば還元めっきはより安定になり、新しい応用が期待されます。還元金めっきでは、最初の種とも言うべき薄い金めっきを置換めっきで付けておき、それを触媒として使います。
錯化剤は、不安定な金イオンを取り扱いやすい安定なイオンに変える(錯イオンにする)成分です。代表的な金イオンの錯化剤としてシアン化合物と亜硫酸化合物があります。
シアン化合物は安定性には優れますが反応しにくい錯イオンを形成します。亜硫酸化合物は反応性はよいのですが安定性にやや難がある錯イオンを形成します。反応性と安定性の調和した新しい錯化剤が必要とされているのが現状です。
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