JPCの事業モデル(強みとシェア)

JPCの強み

専門性、生産性が高く少数精鋭の企業体制

専門性の高さで実現する信頼性の高さとニーズへの合致

ターゲットを「最先端の電子機器産業の中でも“貴金属めっき工程”のみのニッチな分野」に絞り込み、技術の深化、ニーズの先取りを行っています。また、高価な貴金属の省コスト効果を実現したことで収益性の高い製品群を実現し、量のメリットを追求せざるを得ない一般的な製造業とは一線を画しています。

少数精鋭だから実現できる機動力と意思決定の速さ

専門性の高いスタッフが少数精鋭で開発・製造を行っているからこそ可能なコミュニケーション・改善サイクルの早さが特徴です。さらに、営業部門、技術部門、製造部門、管理部門の居室を一堂に集めた体制を維持することにより、社内意思決定や顧客対応をスピーディーに行います。

フォーミュレーション業務で実現する柔軟性と生産性の高さ

原材料などは外部から調達する方式を取ることにより、大規模なプラントを必要としていません。めっき薬品の製造をフォーミュレーション業務に絞ることで、多品種少量生産に対応した高付加価値製品の提供を可能にしています。

JPCのシェア

電子部品向けめっき薬品、世界シェアトップレベル

当社は、1971年の設立以来、エレクトロニクス分野を事業フィールドの核に据え、半導体パッケージとコネクタ用の金めっき薬品、銀めっき薬品、パラジウムめっき薬品の開発・製造・販売を行ってまいりました。独自の研究開発体制によって、長年にわたり技術の集積を行ってきました。貴金属めっき市場で、技術・シェア・サービスとも世界で圧倒的優位を確保し、電子部品向けめっき薬品では世界シェアトップレベルに位置しています。

これから

現在の顧客や仕事を確実に維持しながら、次のテーマへ

新しい技術の開発

JPC固有技術であるProtecting Agentの種類を増やし、新しい基板素材との組み合わせにより新技術を提案します。

新しい事業の育成

「Redox技術を電池材料に!!」を合言葉に、めっきと電池の共通原理である酸化還元技術をベースにエネルギー問題(蓄電技術)に挑戦し、付加価値を創造します。

RDD2030
Redox-innovation through Discovery & Development toward 2030

※Protecting Agentとは、特定の金属に選択的に吸着し、電子を供与又は吸引することによって、めっき反応や皮膜物性をコントロールする一連の有機化合物です。

JPC製品の特長

1.高性能・高品質

当社のめっき液は、析出した貴金属膜の対腐食性等の品質が良く、めっき液の高速性と安定性、及びめっき厚均一性が優れております。

2.省貴金属によるコストダウン

ユーザーにおけるめっき作業工程で歩留まりの向上及び貴金属材料の使用量削減に大きく貢献しております。

3.使い勝手がよい

当社のめっき液は、ユーザーにおいての量産過程でめっき条件及びめっき液組成の変動、及び不純物等に対し、許容幅を持ち、めっき作業工程での管理項目を最小限にして作業の効率化を図ることが可能であります。

高性能・高品質とは

高性能とは弊社めっき浴にて作成される金属薄膜の物性が優れていることを意味します。高性能を達成するためには、金属薄膜の純度が高いことまたは合金組成のバラツキが少ないこと、目的に応じた結晶構造を有していること等が要求され、これを満足する要素技術が弊社めっき浴には適用されております。高品質とは弊社めっき浴は管理がしやすく、かつきめ細かな技術サービスにより、客先のめっき浴が安定して運転されており、結果として金属薄膜の物性のバラツキが少ないことを意味します。高品質を達成するためには、金属薄膜の膜厚が均一であること、浴運転の変動に対し広いプロセス許容幅があること、客先の浴の組成変動をモニターし適切な指導を行えること等が要求され、これを満足する要素技術、または技術サービス陣を弊社は保有しております。

JPC製品の製造工程

当社製品の製造工程は、ユーザーからの受注により生産し、輸出を除き基本的には受注日の翌営業日の出荷となります。原則として製品在庫は持っておりません。
注文を受けると、販売管理システムに注文内容を入力します。販売管理システムからアウトプットされた製造指図書に従って製造しております。
製造工程の特徴としては、外注を有効活用し、比較的簡単な設備で、多品種少量、短納期で出荷できる効率的な製造体制です。

製造工程図

製造工程図